1: 名無しの投資家 2023/06/01(木) 20:31:31.40 ID:7pc3ZixJ9
AERA 6
https://dot.asahi.com/dot/2023053100012.html
一昔前は9月や10月が運動会のシーズンだったが、春に開催する小・中学校が増えている。温暖化の影響で気温が高まっていることから、秋の運動会では夏の猛暑の時期に練習しなければいけなくなる、子供に健康面で負担がかかることを配慮して、春開催の学校が増えているが、近年は午前中ですべてのプログラムが終了する「半日開催」の運動会も増えているようだ。
転機は新型コロナウイルスの感染拡大だった。2020年にコロナ陽性者が首都圏を中心に増え続けると、感染拡大防止のために教育現場でも「新しい生活様式」が奨励された。人と身体的距離をとることで接触を減らすこと、マスクをすること、手洗いをすることが徹底され、給食の時間も同じ方向を向いて私語をせずに食事する「黙食」が日常の風景となった。
コロナの影響で運動会など学校行事は軒並み中止となり、翌21年以降も教育現場は頭を悩ませる。運動会を朝から夕方まで終日開催する方式だと、マスクをした子供たちが熱中症になる危険性があり、集中力も切れて待ち時間に会話をする時間が長くなることで感染のリスクが高まってしまう。そこで身体的接触があるプログラムを削って、午前中で終了する「半日開催」の運動会が各地で行われるようになった。
都内の小学校に勤務する40代の男性教諭は、「最初は保護者から反対の声が多かった」と振り返る。
「私が勤務する小学校は21年から運動会が半日開催になりましたが、午前中で終わることに『味気ない』、『物足りない』と反対する親御さんが多かった。でも、実際にやってみると子供は集中して取り組んでくれるし、間延びした感がなくなって盛り上がりました」
富山市の草島小学校は5月に運動会を開催。コロナ禍に引き続き、今年も半日開催を決断した。教職員たちが話し合い、保護者との意見交換で了承を得たという。山口浩二校長はこう語る。
「半日で開催するメリットはいくつかありますが、最も大きな理由は子供たちの健康面です。コロナ禍で体力が落ちており、5月でも気温が高い日は熱中症の危険性があります。午前中に終わらせることで、体調を崩す健康面のリスクを減らすことができる。もう一点は教職員の負担を減らすことです。運動会の準備、打ち合わせに時間がかかっていたが、種目数を減らすことで軽減できる」
前出の小学校の男性教諭も「働き方改革と言われている時代ですが、現場の教職員は大変です。授業で教えなければいけないカリキュラムが増えているのに、運動会など学校行事に忙殺される。一昔前のように運動会の準備に毎日時間をかけていたら、教職員も子供も疲弊してしまう。半日開催は教職員の負担軽減の観点で理にかなっているし、時代の流れだと思います」と賛同する。
札幌市の二条小学校は運動会を半日で開催している。子供が熱中症になるリスクを減らし、運動会の準備に時間を割く教職員の負担を軽減することも目的だったが、それだけではない。全校生徒650人が集まるとグラウンドが手狭になるため、1、3、5年生は午前8時半~10時半、2、4、6年生は午前10時半~12時半までと「2部制」に分けて開催している。
永洞純一教頭は「家族や保護者の皆さんが1人でも多く、お子さんが頑張っている姿を見てもらいたいという思いで、時間を分けて開催しています。子供たちの集中力も続くし、短距離走など出場するプログラムで全力を出し切れる。半日開催だから手を抜くわけではありません。運動会の意義は大きいと思います」と強調する。
保護者からも理解を示す声が多い。神奈川県在住で中学2年生の長女を育てる母親(48)は、「1日開催の時はお弁当を作っても雨で中止になった場合は、また作り直さなければいけない。共働きの身としては大きな負担になっていました。場所取りもしなければいけないので、当日の午前7時前にはシートを持って学校に向かっていました。半日開催なら2時間で終わるので、立ち見でも大丈夫です。シートを持って朝早くに学校へ行く必要がないので、親の立場からすればありがたいです」と歓迎する。
また、小学3年生の長男の運動会に駆けつけた都内在住の40代の男性会社員も、「午前中だけなので時短を意識してサラッと終わるかなと思ったのですが、応援合戦は盛り上がっていたし、徒競走やリレーも盛り上がっていた。1日中運動会をしている時と熱気は変わらないなと感じました。これから半日開催が主流になっていくのでは」と話す。
※以下引用先で
https://dot.asahi.com/dot/2023053100012.html
一昔前は9月や10月が運動会のシーズンだったが、春に開催する小・中学校が増えている。温暖化の影響で気温が高まっていることから、秋の運動会では夏の猛暑の時期に練習しなければいけなくなる、子供に健康面で負担がかかることを配慮して、春開催の学校が増えているが、近年は午前中ですべてのプログラムが終了する「半日開催」の運動会も増えているようだ。
転機は新型コロナウイルスの感染拡大だった。2020年にコロナ陽性者が首都圏を中心に増え続けると、感染拡大防止のために教育現場でも「新しい生活様式」が奨励された。人と身体的距離をとることで接触を減らすこと、マスクをすること、手洗いをすることが徹底され、給食の時間も同じ方向を向いて私語をせずに食事する「黙食」が日常の風景となった。
コロナの影響で運動会など学校行事は軒並み中止となり、翌21年以降も教育現場は頭を悩ませる。運動会を朝から夕方まで終日開催する方式だと、マスクをした子供たちが熱中症になる危険性があり、集中力も切れて待ち時間に会話をする時間が長くなることで感染のリスクが高まってしまう。そこで身体的接触があるプログラムを削って、午前中で終了する「半日開催」の運動会が各地で行われるようになった。
都内の小学校に勤務する40代の男性教諭は、「最初は保護者から反対の声が多かった」と振り返る。
「私が勤務する小学校は21年から運動会が半日開催になりましたが、午前中で終わることに『味気ない』、『物足りない』と反対する親御さんが多かった。でも、実際にやってみると子供は集中して取り組んでくれるし、間延びした感がなくなって盛り上がりました」
富山市の草島小学校は5月に運動会を開催。コロナ禍に引き続き、今年も半日開催を決断した。教職員たちが話し合い、保護者との意見交換で了承を得たという。山口浩二校長はこう語る。
「半日で開催するメリットはいくつかありますが、最も大きな理由は子供たちの健康面です。コロナ禍で体力が落ちており、5月でも気温が高い日は熱中症の危険性があります。午前中に終わらせることで、体調を崩す健康面のリスクを減らすことができる。もう一点は教職員の負担を減らすことです。運動会の準備、打ち合わせに時間がかかっていたが、種目数を減らすことで軽減できる」
前出の小学校の男性教諭も「働き方改革と言われている時代ですが、現場の教職員は大変です。授業で教えなければいけないカリキュラムが増えているのに、運動会など学校行事に忙殺される。一昔前のように運動会の準備に毎日時間をかけていたら、教職員も子供も疲弊してしまう。半日開催は教職員の負担軽減の観点で理にかなっているし、時代の流れだと思います」と賛同する。
札幌市の二条小学校は運動会を半日で開催している。子供が熱中症になるリスクを減らし、運動会の準備に時間を割く教職員の負担を軽減することも目的だったが、それだけではない。全校生徒650人が集まるとグラウンドが手狭になるため、1、3、5年生は午前8時半~10時半、2、4、6年生は午前10時半~12時半までと「2部制」に分けて開催している。
永洞純一教頭は「家族や保護者の皆さんが1人でも多く、お子さんが頑張っている姿を見てもらいたいという思いで、時間を分けて開催しています。子供たちの集中力も続くし、短距離走など出場するプログラムで全力を出し切れる。半日開催だから手を抜くわけではありません。運動会の意義は大きいと思います」と強調する。
保護者からも理解を示す声が多い。神奈川県在住で中学2年生の長女を育てる母親(48)は、「1日開催の時はお弁当を作っても雨で中止になった場合は、また作り直さなければいけない。共働きの身としては大きな負担になっていました。場所取りもしなければいけないので、当日の午前7時前にはシートを持って学校に向かっていました。半日開催なら2時間で終わるので、立ち見でも大丈夫です。シートを持って朝早くに学校へ行く必要がないので、親の立場からすればありがたいです」と歓迎する。
また、小学3年生の長男の運動会に駆けつけた都内在住の40代の男性会社員も、「午前中だけなので時短を意識してサラッと終わるかなと思ったのですが、応援合戦は盛り上がっていたし、徒競走やリレーも盛り上がっていた。1日中運動会をしている時と熱気は変わらないなと感じました。これから半日開催が主流になっていくのでは」と話す。
※以下引用先で
【午前中で終わる運動会が増加「主流になる」「物足りない」保護者からは賛否の声】の続きを読む