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1: 名無しの投資家 2023/07/21(金) 22:36:22.52 ID:fFpdHvA1
堀江さんは7月6日、京都大学で開かれたスタートアップの世界的なピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2023」の国内予選にゲストとして登壇。主催するアメリカのベンチャーキャピタル「ペガサス・テック・ベンチャーズ」代表、アニス・ウッザマン氏と対談した。

テーマは「日本のベンチャー企業が世界で輝くために」で、堀江さんは自身の起業経験や、今後、世界市場でも競争力がある分野について語った。対談の主な内容は次のとおり。(以下、敬称略)

中略
ウッザマン アメリカでも実は、早めに実行しようということがメインのエッセンス。パテントを期待するとか、特許を取得して待つとか、みんなに(アイデア)盗まれちゃったら駄目だとか、そういう考えでは結局、企業を作れないんですよね。

それで堀江さんのもう一つの本「2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全」も紹介したいです。今日の対談のメインテーマは「日本のベンチャー企業が世界で輝くために」ということなんですが、この本の中にもそのテーマは含まれていますか。

堀江 もちろん含まれています。シード(種)的なテクノロジーって山のように大学とか研究機関とかにはあって、企業の中にもたくさんシードの技術ってのはあります。誰も見向きしないんだけど、見る人が見ればわかるという技術が、実は山のようにあって。

日本だと例えば、光関係の技術ってめちゃくちゃすごいんですよ。光ってちょっとアナログなんで、経験と技術の蓄積みたいなものがめちゃくちゃものを言う世界。経験、ノウハウの蓄積が連綿と受け継がれてるからこそ、光技術のレベルの高さみたいなものが維持できてるんですけれども、それって産業化しないと駄目なんですよ。

産業化をして、もうからないとお金が戻っていかないんで。もうからないとか日の目を見なかったら、やっぱり研究者がやる気を失うんで。

こういう状態の中、以前は総花的にやっていてもよかったんですが、日本もアメリカや中国と競合するためには、最近は「重点科目」を絞って、日本の得意分野を伸ばしていかなければいけない。

日本の得意分野はITとかバイオではない。まあ、バイオは多少あるんだろうけれども、ITではないと思うんですよね。ITでGAFAに勝つのは結構、僕は大変だと思いますよ。だって給料が高いもん。何倍も(給料を)あげているんだから、そりゃ行きますよね。日本人だって。

だから、そうじゃない部分でやらないと絶対勝てないと思うんですよ。そういう分野は本当に少なくて。それこそロボットもそうだし、光の技術もそうだし、我々がやってるロケットもそうだし、限られる。

ロケットなんかは産業の総合格闘技なので。まず鉄を作れない、鋼鉄を作れないとロケットって作れないんですよね。つまり鋼鉄を作れないと特殊鋼が作れない。特殊鋼が作らないと工具が作れない。工具がないと工作機械が動かない。工作機械が動かないと部品が作れない、という流れの中で、これ全部サプライチェーンになってるわけですけど、その結果として、高度な部品が作られて、ロケットが飛ばせるわけです。

でも全部それができる国って、アジアに何カ国ありますかと。韓国、中国、インド、でしょ。多分両手で数えられるぐらいしかロケット作れる国ってないので、逆に言うと、競争が緩いですよね。

やっぱり、やるからには日本人であることがアドバンテージになっていることをやる、有利に勝負できる分野に行くべきなんです。

ITなんかもう超絶レッドオーシャンなんで。日本でそこそこうまくいく、ということでよければ全然ITをお勧めします。お金もいらないし、投資はいらない。失敗してもそんなリスク高くない。

ですけど、本当に世界をとろうと思ったら、日本人であること、日本に住んでること、これがアドバンテージになって、競争が緩いところを選ぶしかなくて。

そうなってくると、一つはそういった部分なんだけど、もう一つは僕、キーワードは水だと思っているんですよね。日本は世界で唯一、水の豊かな国、「湯水のごとく」ということわざがあるんですけど、おいしい水が全国でいくらでも使いたい放題という国は、日本しかない。これを生かしたビジネス、それはインバウンド観光なのかもしれないし、何か和牛みたいなものかもしれない。

和牛は僕がやらせてもらってますよね。僕は全部、日本人であること、日本人のアドバンテージがとれること、ニッチというか競争が激しくないことみたいな条件の中で考えてやってるんで、和牛やってるんですけど。そういう事業がいいと思います。
https://globe.asahi.com/article/14960624

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