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(*・ω・)ノ 日本のモノづくりとIT、AIの融合か
このあたりに投資のヒントがありそうだね

1: ボラえもん ★ 2021/01/02(土) 13:51:08.67 ID:N+SuHayf9
 もはやスマホは生活必需品。インターネットなしの生活など考えられない。25年前からこうしたネット社会の未来を予見していたのが、ソニーで「名経営者」と呼ばれた出井伸之氏である。
83歳にして現役経営者としてベンチャー企業を育成・支援している彼の目に、2021年の日本経済の行方はどう映っているのか。出井氏に話を聞いた。

 * * *
〈今、インターネット企業、コンテンツで稼ぐ企業へと変貌したソニーは、2020年9月年間連結決算では売上高4兆824億円、営業利益5461億円を計上。過去最高益を記録。
不採算部門の切り出し、選択と集中を経て、半導体事業に加えて、ゲーム・エンターテインメントのコンテンツ事業がソニーを牽引している〉

 IT化が進むことを止めることはできません。さらにAI化も進む。当然、必要な労働力は少なくなる。けれど一方で、ソニーは今、関連企業が1000社以上あるんですよ。
みんな自由勝手に、新しいものを作り出せている。そのなかでソニー傘下のアニプレックスから『鬼滅の刃』も生まれました。
映画だけでなく、デジタル配信などさまざまなメディアが絡み合ってあれだけのヒット作になった。あれはハリウッドも気になっているはずです。

 IT化が人から仕事を奪うって日本では思われているけども、それは違う。例えば、私は中国の世界屈指のディスプレーメーカー「BOE」(京東方科技集団)のコンサルをここ3年ほどやっています。
ここでも、国家主席、習近平の「ハード部門ではなくソフトから利益をあげろ」という大号令を前に、巨大メーカー「BOE」ですら、のたうちまわっている。中国でさえ、ものづくり企業の変化は無茶苦茶に難しいんですよ。

 だけど、中国はある“合言葉”で、IT化というソフトと、ものづくりの現場を融合させ新たなビジネスモデルを作ろうとしている。
それが「OMO(Online Merges with Offline)」“オンラインがオフラインを融合する”なんて訳されたりもしていますが、携帯さえあれば生きていける中国ではリアルな店舗、リアルな生産現場でもオンラインとの融合に新たなビジネスチャンスがあると、そこに殺到している。

 僕はものづくり神話からは脱却すべきだと思うけど、日本が部品などの洗練された技術を持っているのは確かです。これほど洗練された製造業を持っている国は他にない。
しかし、それを活かそうという発想が日本では生まれてこない。そのキーワードは“分断”ですよ。

〈出井はかつて首相、森喜朗の肝いりで発足した「IT戦略会議」の議長に就任したことがある。2000年のことだ。
社長を務めるソニー同様に、出井はインターネットの普及を急務と考え、ブロードバンドインフラの整備を提唱、それを進める。
ブロードバンドインフラは世界に先駆けて日本での普及は一気に進む。けれども、そこで出井が体験したのは絶望的な“分断”であったという〉

 議長の体験は、もう振り返っても“嫌になっちゃった”というものでした。それほど、辛い体験でした。初めて官僚機構、政治の真っ只中に入ったのだけれども、縦割り行政というのは凄まじいものでした。

 色んな手立てを使ったけれども、まったく官僚たちは変わらない。変わろうともしない。例えば、インターネットは総務省、コンピューターは経産省、コピーライト(著作権)は文科省かな? 
この3つの省庁を口説くなんてほとんど不可能。国家の命運をかけるようなことであっても、日本の経済の根幹を決めるようなことであっても、そこに立ち塞がるのは縦割り行政。つまり、決定的な“分断”ですよ。これはね、相当に深刻ですよ。

 さらに深刻なのはこうした縦割り行政が、日本の末端にまで蔓延っていることです。私は2006年にベンチャー企業の育成や大企業の変革をミッションにした会社「クオンタムリープ」を立ち上げました。
そこには、色々な地方からも知恵を借りたいとオファーがくるんだけども、大体、現地に行ってがっかりすることばかりです。

 地方のトップは東京しか見てないし、ここでも縦割り行政が蔓延っている。県をまたげば話が通じないのだから、僕は都道府県なんてなくせばいいと思っているんだけど(笑)。
まさに“分断国家”。コロナ禍によって、“分断”という言葉が一気にクローズアップされましたが、そもそも日本はそういう社会だったんです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5182aaef6732ad8e50c82333a51186663575efd

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